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我が家の1年間受験戦争(長女編⑩)

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2020年4月2日

こんにちは

Sleeping Beauty の渡辺千尋です。
続きです。
W大の受験日の朝、長女に携帯の使用制限のパスワードを教えてロックを解除した。
この日はH大の発表の日だった。
試験を受けた後、携帯で合否を確認する予定だ。
私はこの日、次女の高校の合格発表に一緒に行く約束をしていた。次女の結果は次女編で。
W大の受験から帰ってきた長女は
「英語の長文で学校でやった長文と同じ物が出たから大問1は楽勝だった。
ただ、例年より問題数が減り、多分満点がいると思う。高得点勝負になってた。国語もできたよ。
勝負がつくのは日本史だと思う」
と興奮しながら教えてくれた。
やった事がある長文が出題されるなんて、なんて強運なんだろうと思った。
ただ、H大は不合格だった。これで3つ目。
予備校への電話は帰り道に済ませていた。
泣きながら帰ってくるより、本当に良かった。
自分の実力が発揮できたのなら、悔いが残らない。
大学は縁のあるところに合格の扉が開くのだから。
私は30年前、自身が第5希望の文化女子大学短期大学部しか合格できなかった。(現在は文化学園短期大学部に名称変更)
当時の私は英文科志望で文化女子大以外は英文科を受験した。何故文化女子を受験したかと言うと仲の良い友達が一緒に抑えに受けようと誘ってくれたからだ。
結果、誘ってくれた友達は不合格で不器用で家庭科は2だった私だけが通う事になった。
私はかなり不本意だったが、母は凄く喜んでいた。
英文科に行って喋れない英語を2年間勉強するより、不器用な私が裁縫の勉強を短大で専門的に習ってきた方がよっぽど後の人生に役立つからだ。
私は短大を卒業して15年経った時に、その大学に通った理由がハッキリとわかった。
娘達のバレエの衣装を手作りする為だったのだ。
おそらく私は短大に通っていなかったら衣装は作れなかっただろう。
そんな風に合格の扉が開いている大学はその子にぴったりの大学が待っていてくれる事を私は知っていた。
ただ、娘の不合格を一緒に確認するのは自分の不合格を確認するより、ずっとずっとしんどかった。
第2希望のM大が合格していれば、B大の入学金を納めないでW大の発表まで待つ事ができた。
が、M大もW大も不合格だった。不合格は6校。
私はこの時初めて、親が子供を裏口入学させる気持ちがわかった笑
親がお金を大学に積んで子供の努力をお金で買ってあげられるからなんだと。
もちろん、我が家は裏口入学させてあげられませんけどねw
そして、長女は宣言通り、W大の発表日に学校へ行き、自分の進学先を担任の先生と吹奏楽部の顧問のS先生のところに報告へ行った。
この時、私はSめ、18歳の女の子に自分より先に
「3年間、お世話になりありがとうございました」
って言われてギャフンと思っただろうと想像して笑っていた。
そして私はB大の入学金を納めに銀行に行きました。
銀行の窓口の女性に
「合格おめでとうございます」
と言われた。
私は悲しくて言葉に詰まり
「ありがとうございます」
と涙を抑えて、必死に声を絞りだした。
「おめでとうございます」がこんなに悲しく感じるのは人生初だった。
でも1番悲しい想いをしているのは私じゃない、長女なんだ。
パパとの約束
『浪人はしない、現役で合格した大学へ行く』
を守った長女をパパと私は盛大に褒めました。
例え1校でも合格を頂いたなんて素晴らしいじゃないか。
「B大は教員養成に長けている大学だからMちゃんにはにはピッタリだよ。
胸を張って入学するんだよ」
と話していました。
予備校から電話があって、二次募集のセンター出願にN女子大やT女子大はどうかと提案してくれた先生がいました。
長女が勉強を頑張っていたので、もっとネームバリューがある大学を進めてくれたのだ。
でも、1番大切なのは長女がT女子大やN女子大に行きたいかどうかだ。
彼女は色々考えて、自分で選んだB大に行く事にきめて、自分を納得させていたようでした。
私はB大からきた入学の資料をよく読み、長女に合格をくれたありがたい大学の手続きをして、授業料を1年分すぐに支払った。
そして、長女が少しでも元気になるように入学式のスーツ、カバン、パンプス、コート一式を一緒に買いに行って入学の準備を万端にしておいた。
後は笑顔で卒業式を迎えるだけになりました。
今日まで長女編①〜⑩をお読み下さり、本当にありがとうございました。
来週からは次女編スタートです。
次女は長女とはだいぶ違いますので、お楽しみに