2019年2月17日
こんにちは
Sleeping Beautyの渡辺千尋です。
少し間が空きましたが、
の続きをお話ししたいと思います。
AちゃんをC先輩の家に引き渡しした後、
我が家はいつもの生活に戻りました。
長女は1/6に行われるオーケストラとのジョイントコンサートの練習に千葉にある私立の高校に向かい、次女は部活へ行く為に中学へ行きました。
私は仕事があり、2号店に向かいます。
我が家は留学生を迎え入れる為の部屋が無かったので、長女の部屋をAちゃんに明け渡し、長女は荷物を次女の部屋に置き、夫婦の寝室に布団を敷いて寝ていました。
家中に散らかっている長女の荷物を全部部屋に戻し、布団を片付け、元の生活なってきました。
ところが、翌週になってAちゃんから連絡があり、日本にいる友達と出かけた後、自分で駅から歩いて行くから、家に遊びに行きたいと言うのです。
「いつでも遊びにおいで」とは言ってありましたが、
留学生受入説明会の時にバディ(長女)が居ない時間が無いように言われていました。
家族が居たとしてもバディと一緒じゃないと不安になるからです。
その事もAちゃんには伝えてありました。
Aちゃんは長女が居なくても大丈夫だし、次女やお父さんとお母さんがいいなら行きたいと言っていました。
「泊まらないで帰るから遊びに行きます」と言って駅から歩いて来てくれました。
その時には、見た事のない顔をしていました。
笑顔に力はなく、C先輩の家に帰りたくないと言うのです。
C先輩のお宅はとても素敵な良いご家族です。
ただ、Aちゃんは疲れが溜まっていました。
それは当然の話です。
日本語が上手とはいえ、1週間北九州のおばあちゃんの家で過ごし、1人で国内線を乗継ぎ、我が家も1週間で慣れた頃、また別のお宅へ行かなければならないのは高校2年生には大変な負担でしょう。
ゆっくり寝れば、C先輩のお宅にはすぐに慣れるから大丈夫だよという話をして我が家で夕飯を食べて送っていく事にしました。
笑ってしまったのは、帰り道の信号が殆ど赤で止まった事です。
人間の意志は最もパワフルな資源なんだと確認した瞬間でした。
Aちゃんはコミニュケーションが高く、人のハートを掴むのが上手です。
「長女の英語の能力とAちゃんの日本語の能力を比べるとだいぶ差を感じるね」
と家族で話をしていたのですが、
Aちゃんは長女と2人の時に
「Mちゃんは英語、頑張ってるよ」
と励ましてくれたそうです。
Aちゃんは3姉妹の真ん中(次女)なので、我が家の次女とはすごく気が合うようで仲良くなるのはあっという間でした。
すぐに冗談を言う仲になっていました。
それから、留学生を受け入れる時には最初の日に家族の呼び名を決めるのですが、
主人と私は「パパとママ」と呼んでね。
と言ってありましたが、Aちゃんにはずっと
「お父さん、お母さん」と呼ばれていました。
私は娘達に「お母さん」と呼ばれているので「ママ」と呼ばれたかったとAちゃんに話すと、
オーストラリアの自分のお父さんとお母さんと同じ呼び方をしたいから。
主人と私は日本のお父さんとお母さんだからそうやって呼びたいと言われ
嬉しくて泣いた瞬間です笑笑
こんな風に我が家全員Aちゃんにしっかりハートを掴まれでしまったのです。
きっとC先輩の家でもその能力を発揮した事でしょう
そして彼女は冬休み中に我が家に泊まりに来る約束をしてC先輩の家に無事に帰りました。
Aちゃんは次の日から元気を取り戻し、
「C先輩の家で楽しく過ごせそうだよ」
と連絡をくれました。
C先輩は2月にAちゃんの家にホームステイするので、
今から慣れておいた方がいいですからね。
実は私は留学生を受け入れるのには、
覚悟が入りました。
1週間といっても食事の支度、洗面所やお風呂の使用時間、1人分の部屋がないので荷物の整理、娘達のメンタル面のケア、自分の仕事、
私に出来るのか?体力がもつのか?
と自分自身に何度も確認しながら過ごしました。
もし、長女が去年の夏に留学していなかったら、
受け入れはできなかったと思います。
Aちゃんのご両親が長女を快く迎えてくれたので、
今回Aちゃんを受け入れる覚悟が出来たのです。
我が家はたったの1週間ですが、
C先輩の家はお正月を含めた3週間ですから、
相当な家族の協力が必要だったと思います。
C先輩の家も我が家と同様2世帯住宅。
ただ、C先輩の家は一人っ子なのでAちゃん専用の部屋がありました。
我が家は主人の両親がいますが、
C先輩の家はおばあちゃんだけなので4人家族です。
C先輩のパパは留学生受け入れの為に、お正月休みに1週間に付けて、合計2週間会社にお休みを頂いていました。
その位大変な事です。
Aちゃんも同じくらい大変だったでしょうね。
でも全員、今までした事のない経験をさせて頂いたのです。
ただ、長女は別の意味でギリギリの状態でしたが…
またまた続く。。。