2022年5月23日
こんにちは
Sleeping Beauty の渡辺千尋です
ローズドロップ、
キャンペーン中です!
長女が大学で
クリエイティブライティング
という授業を履修していまして
「通学路」というテーマで
コラムを書いたので、
ご紹介します
サロンにいらしてくれるお客様は
長女の視点と逆の道のりを
辿っていらっしゃるので
想像しながら読んで頂くと
面白いと思います
ではどうぞ
『ファイティングロード』
時刻は午前八時半。
リュックを背負い、右手にはノートパソコンをもって準備は完了。
「いってきます」の声とともに、
私は家を飛び出した。
家から最寄り駅までの約八百メートル。
もう何千回も通った北松戸の道が、
朝の十分間だけはレースの会場に変わる。
最初は、なだらかなアップダウン。
体力は満タン、アスファルトを軽快に蹴っていく。
徐々に速度も上がり、
心地よい疲れを感じ始めると、
待ち受けるは三十段の階段。
ここを使うと少し近道できる。
しかし、その代償は大きい。
登りきったあとは勾配によって
体力を削り取られるのだ。
ほんの数秒、覚悟をきめた私は
一段飛ばしで駆け上がる。
こんなの階段じゃなくて
エスカレーターならいいのに。
滅茶苦茶な願望を抱きながら
ラスト一段を踏みしめた。
生垣に咲く花は私を見下ろしながら笑っている。
荷物の重みと
とてつもない疲労に襲われてようやく、
なぜ毎朝こんなことをしているのかと考えだす。
ほんの少し早く起きれば、
荷物の用意を前もってやっておけば、
スマホなんか見てないでさっさと寝れば、
ゆっくりのんびり歩いて行くことができるのに。
目先の誘惑にとらわれた結果
地獄を見てしまうのだ。
最後は長い長い下り坂。
商店街の先に待つ駅をめがけて、
私は一気に走り出す。
下り坂ってなんて走りやすいのだろう。
さっきまで満身創痍だったはずなのに、
だんだんと気持ちよくなっていく。
唯一楽しい時間だ。
風に背中を押され、
さらに加速すると快感は倍増。
残りの体力なんて気にする方が野暮だ。
間に合うことだけ考えて、
ただ全力で走り続けた。
駅に着き、電車の到着を知らせるアナウンスを耳にする。
レースは終わった。
魔法は解け始め、筋肉の悲鳴と鼓動を感じつつ私は必死に息を殺す。
辛い。辛い。辛い。
走る気持ちよさ?
そんなのどうでもいい。
次こそは歩いてやると心に誓って電車に乗る。
だが、二十四時間後には再びレースに参加していることを、今日の私はまだ知らない。
このコラムは文章にスピード感があり、
コミカルに描かれているのが面白いですね
そして私は、親バカだなーって思います
余談ですが、
近道の階段は本当は36段ありますwww
そして、最後の長い長い坂道の終わりに、
国道を横切る信号があり(ここは鬼門)
そこで赤信号に当たると
確実に電車には乗り遅れるのです
長女に聞いたら、坂道を下る時に青で渡れる様に走るスピードを調整しているそうです
800字のコラムなので、その内容は入らなかったと言ってました
北松戸は坂の町なんですよね
自転車には適さない町ですwww
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